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顔面神経麻痺
顔面神経麻痺とは
顔面神経麻痺とは、顔面に張り巡らせている神経の異常によっておこる運動麻痺です。運動麻痺を引き起こすウイルスとして、ヘルペスウイルスが挙げられます。
顔面神経麻痺の原因
原因はいまだ不明の部分が多いですが、可能性として、寒冷暴露や、アレルギー、局所浮腫、ウイルス感染が挙げられます。
顔面神経麻痺の症状
顔面神経麻痺は、男女差、年齢に関係なく突然発症すると言われています。発症すると以下のような症状が現れます。
- シワを寄せられない、目を閉じることができない、口角が下がる。
- 麻痺に伴って、耳の聞こえが過敏になり、いつもより音が大きく感じるようになる。
- 麻痺側の舌に味覚障害が起こる。
- 眼が閉じにくいので、角膜が乾燥しやすくなってしまう。
数ケ月で自然によくなることもありますが、顔面神経が誤って再生されると、口を閉じると眼も一緒に閉じてしまう、冷たいものを食べると涙がでるといった「異常連合運動」が起こります。また後遺症として顔面のけいれんが起こることもあります。
顔面神経麻痺の検査方法と診断方法・治療法
顔の表情が麻痺によって違和感があるので、それを元に診断します。また、原因となっている病気がわかっている場合や、両側に同時に発症したり、何度も繰り返しているときはMRIといった画像診断が必要です。
治療方法
- 原因がわかっていない場合でも抗ウイルス薬を服用します。ヘルペスウイルスによる麻痺であるならば、抗ウイルス薬によってウイルスの増殖が抑えられます。
また、眼が閉じることができなくなっている場合は眼球の渇きによる損傷を防ぐために人工涙液、生理食塩水を含む点眼薬を使用します。眼が完全に閉じられるようになるまで続けます。眼帯を装着する場合もあります。
また、治療に並行してリハビリテーションを行います。麻痺して固まってしまった筋肉をゆっくりとほぐすようにマッサージしたり、顔面の筋肉を動かす為のリハビリを行います。リハビリを怠っていると、神経が正常に再生し良くなったとしても顔の筋肉が正常に動かなくなります。 - 医師による治療のほかに、麻痺を起こしている部分を温めてあげるとより改善が見込めます。筋肉の運動が少ない部分は血流が悪くなるので、暖めたタオルを顔にあてて血液の循環をよくするようにしましょう。自宅でもマッサージを行うこともできますが、やりすぎないように注意しましょう。